エンドポイントとは?

エンドポイントとは、コンピュータネットワークに接続するデバイスのことを指します。
この用語は、特にネットワークを介してデータをやり取りする際の接続点やアクセス点を指すことが多いです。
エンドポイントは、個々のデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット、パソコンなど)や、サーバー上のソフトウェアアプリケーション(例えば、WebサービスのAPIなど)を指すことがあります。

一般的なエンドポイントの種類

エンドポイントは、その用途や機能に応じてさまざまなものを指すことがあります。
一般的なエンドポイントの種類を8つご紹介します。

パソコン (PC)

個人が使用するデスクトップやラップトップコンピューター。ビジネスや個人用途で広く使用されています。

スマホなどのモバイルデバイス

スマートフォンやタブレットなど、移動中でもインターネットへのアクセスやアプリケーションの使用が可能なデバイス。

サーバー

ネットワーク上でデータの処理や管理を行うための高性能コンピュータ。ウェブサイトのホスティングや企業のデータベース管理などに使用されます。

プリンターおよび他の周辺機器

ネットワーク経由でコンピューターから直接アクセスして制御できるプリンター、スキャナー、外部ストレージデバイスなど。

IoTデバイス

インターネットに接続され、データの収集や送信が可能なスマート家電、ウェアラブルデバイス、センサーなど。

POSシステム

販売時点情報管理システム。小売業で使用されるレジスターや顧客管理システムなどが含まれます。

APIエンドポイント

Webサービスやアプリケーションが提供するAPIの特定のURL。外部のシステムやアプリケーションがデータを交換するために使用します。

仮想デスクトップインフラストラクチャ (VDI) クライアント

サーバー上で実行されるデスクトップ環境にリモートからアクセスするためのデバイス。ユーザーは、どこからでもインターネット経由で自分のデスクトップにアクセスできます。

エンドポイントのセキュリティが大切な理由

エンドポイントのセキュリティが大切な理由は、組織や個人が直面しているセキュリティ上のサイバー攻撃や脅威から情報システムを守るためです。
エンドポイントは、サイバー攻撃者にとって魅力的な攻撃対象となることが多く、セキュリティが不十分な場合、様々なリスクや損失を引き起こす可能性があります。エンドポイントのセキュリティを強化することが大切な理由をいくつかご紹介します。

データの保護

エンドポイントは企業や組織の重要なデータを処理、保存します。これらのデータには、機密情報、個人情報、知的財産などが含まれるため、不正アクセスや漏洩から守る必要があります。

サイバー脅威の多様化と進化

サイバー攻撃は日々進化し、ますます巧妙になっています。ランサムウェア、フィッシング、マルウェアなど、様々な攻撃手法が存在し、エンドポイントはこれらの攻撃の主要な入口となり得ます。そのため、常にエンドポイントを守るセキュリティを意識することが大切になります。

ビジネスを守るため

サイバー攻撃によるシステムのダウンタイムは、業務の停止や生産性の低下を引き起こし、結果として経済的損失を招きます。また、経済的損失だけではなく、ビジネスの評判にも関わってきます。ビジネスの評判も落ちると、ビジネスの継続性が確保するのが難しくなってくるため、エンドポイントのセキュリティが大切です。

コンプライアンス遵守

多くの業界には、データ保護に関する法規制や基準が存在します。個人情報保護法、GDPR(一般データ保護規則)、ISMS認証(ISO 27001)などがあり、これらの規制を遵守するためには、エンドポイントのセキュリティが重要です。

エンドポイントのセキュリティを強化することは、これらのリスクを軽減し、組織の資産と評判を保護するために不可欠です。

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